秋晴れの校舎に選手・付添の方々が次々に馳せ参じ、いよいよ今年は一般の参加者と共に高校生長崎県大会を開催する事ができました。
前年度優勝の二人から古賀宏志支部長に優勝杯、優秀事業所から優勝旗の返還がなされ、『ものづくりとひとづくりは車の両輪、ものづくりの根幹は基本技術、その中で重要なのは個人の技量である。今日は普段の実力を発揮してほしい。』と古賀支部長の挨拶に続き、会場を提供していただいた久保校長は、
『長崎県は全国に先駆けて速いスピードで少子高齢化の波が押し寄せている中に、基幹産業である溶接技術の競技会に大いに期待している。』
また、高校生を送り出していただいた工業高校を代表して森岡校長は『本日は、九州大会の選考をかねての大会である。研修の成果に期待したい。』
今回、長崎県で初めての高校生大会の開催にこぎつけたのも、支部会員の皆様と社団法人日本溶接協会九州地区溶接技術検定委員会の西尾一政委員長の力強い後押しの結果でした。
多忙を極めておられる西尾委員長には祝辞の後は参加高校生のために、講話をいただきました。
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審査委員の紹介に続き、佐井彰審査委員長より競技要領の説明がされ、今年で4回目となるデジタル溶接機(リース)の取扱要領を(株)ダイヘン 佐藤善光所長より説明を受けた。 | ![]() |
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場所を開会式場より大会議室に移して西尾先生の講話がはじまりました。 西尾委員長は『高校生に向けての講話は初めて…』 (1) 携帯電話の中は約2000箇所の |
ついつい、身近な話題からの説明に参加者は時間の過ぎるのを忘れました。
10時になると、高校生は1組から順次競技に入ります。途中、多くの女子生徒が来場してきました。
応援かと思うと、長崎工業高等学校の新聞部の活動の一環との事でした。 高校生の競技材は本日、外観検査の後、曲げ試験の結果を加えて入賞を決定します。 男子生徒上位3名は大分県での九州地区高等学校ものづくり溶接技術大会へ推薦されます。 女生徒が1名参加しましたが、すでに研修会参加の2名とともに大分大会に参加の予定です。 |
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上級の部(半自動溶接とアーク溶接)ではそれぞれ1名づつ、平成21年度全国大会へ併せて上位5名は平成21年度九州大会へ出場の予定です。
一般の部では、上級(薄板と中板で55分)と初級(中板のみ30分)に別れ、真剣に競技に参加しました。
長崎県は南北に遠い地形の為、朝は5時過ぎには自宅を出て会場に向かった参加者もいました。
競技は4時過ぎに全て終了しました。本日の判定と非破壊試験と曲げ試験を加えて入賞者は11月12日に表彰される予定。
日溶協では、すでに被覆アーク溶接の動画を公開しています。
炭酸ガスアーク溶接の動画も公開を始めました。
http://www-it.jwes.or.jp/
2008国際ウエルディングショーの日溶協ブースで初公開され、多くの来場者から関心を寄せられたものです。